市では毎月、報道機関の皆さまに事務事業、取り組みなどを報告するとともに、意見交換を行っています。今月の開催状況をお知らせします。
日時
令和7年11月28日(金曜日) 午後1時15分~午後2時20分
会場
市役所榛原庁舎5階庁議室
市長説明要旨
令和7年11月牧之原市議会定例会 市長提出議案について
- 11月25日に開会した市議会定例会における市長提出議案について、市長提出議案としては人事案件1件、条例制定1件、条例改正4件、補正予算3件、その他3件の計12件を上程させていただくことになっている。
- 条例改正のうち、議案第83号にて「牧之原市副市長定数条例の一部を改正する条例」を上程しているが、市民の多様なニーズに的確かつ迅速に応えるためには、横断的な視点と迅速な意思決定が不可欠となっており、これらの現状を踏まえ、副市長を2人体制にすることにより、政策の企画・立案と日常業務の執行、及び危機対応を適切に分担し、市政のガバナンスの一層の強化を図っていく。
令和7年度 牧之原市一般会計補正予算案(第7号)の概要について
- 今年度7回目の補正となり、補正額は2億3,000万円ほどの増額で、補正後の総額は約290億2,400万円となる。
- 今回の補正は、ふるさと納税の寄附見込額の増加に伴う記念品等の経費のほか、市内に診療所等を開設、または既存施設の拡張等を行う医師に対する補助金、自閉・情緒学級及び通級指導教室の開設に係る経費、生活保護費などの前年度事業に係る国県支出金の精算金の計上などが、主な内容となっている。
「令和7年牧之原市台風15号に伴う竜巻等災害」に係る災害対策本部の廃止について
- 発災から約3カ月が経過しようとしており、9月5日午後1時50分に設置した「令和7年牧之原市台風15号に伴う竜巻等災害」に係る災害対策本部については、災害の危険が解消され、災害応急業務が概ね完了したことから、本日11月28日午後5時をもって災害対策本部を廃止することを、本日昼に開催した災害対策本部会議で決定した。
- 発災直後から現在に至るまで、本当に数えきれない多くの皆様方からの心温まる御支援と御協力をいただき、厚く御礼を申し上げると共に、被災された方々が1日でも早く安心した生活を取り戻せるよう、引き続き復旧復興に向けて全力を尽くしていく。
「牧之原市ささえあいセンター」の設置について
- 今回の竜巻災害により自宅に大きな被害を受けた被災者の中には、みなし仮設住宅に入居された方だけでなく、現在も被災した住宅で生活を続けている方、親戚などのお宅に身を寄せている方がおり、支援のニーズは様々であると感じている。
- 災害前とは大きく異なる環境に置かれた被災者が安心して生活再建に向かうために、また、孤立や健康被害、さらには災害関連死を防ぐために、市として中長期的な支援体制を整える必要があることから、市が実施主体となり、牧之原市社会福祉協議会へ業務委託する形で、「牧之原市ささえあいセンター」を開設する。
- 支援対象は、原則として住家の被害認定調査の結果が「半壊」以上の世帯で、現在、市内では約340世帯が該当している。半壊未満の世帯の方についても、災害に関して困りごとのある方は、民生委員による見守りや生活困窮者自立支援事業、地域包括支援センターなど、必要な支援につないでいく考えである。
- 実施内容は、センターの生活支援相談員が、市の保健師等とともに被災世帯への巡回訪問等を通じた見守りや相談支援、被災世帯への各種情報提供、支援が必要なケ-スについてケース会議の開催、被災世帯と地域住民との交流の機会や情報交換の場の提供等を行う。
- 困りごとは、時間が経つにつれて変化していくので、その時々の困りごとを丁寧にお伺いし、被災された皆様にできる限り寄り添い、少しでも負担を軽くできるよう努めていく。
令和7年度牧之原市表彰式の開催について
- 本市の市政の進展、産業の振興、文化の向上、市民福祉の増進等に尽くし、その功績が著しい方や市民の模範となるべき優れた行いをされた方を牧之原市表彰条例などに基づき表彰し、その功績をたたえ感謝することを通じて本市の発展に資すること、そして多くの市民の皆様が受賞者に追随するような機運を高めることを目的として表彰を行うものである。
- 受賞者は、現時点で表彰状が個人15人、感謝状は企業など27団体の予定である。
牧之原市制施行20周年記念式典の開催について
- 市制施行20周年の節目を記念する式典で2部制で行う。
- 第1部の記念式典では、オープニングで榛原太鼓保存会による太鼓の披露、市内の合唱団体による市の歌の斉唱、式辞や来賓祝辞、20周年特別感謝状の贈呈を行う。
- 第2部では、記念トークショーとして、今年度非常に話題となった大河ドラマにちなみ、歴史通で大河ドラマファンであるタレントの松村邦洋さんと歴女タレントの堀口茉純さんによる「(仮称)田沼意次 対 松平定信」と題した記念トークショーを行う。お二人の歴史トークは、ラジオでもたいへん好評で全国各地でトークショーを披露されており、田沼意次と松平定信についてどのようなトークが展開されるのか非常に楽しみにしている。当日は大河ドラマ展の閉館日となるので、大河ドラマ展のクロージングイベントとしても開催を予定している。
- 20周年特別感謝状の贈呈者は、市政運営上、市の財政負担の軽減、市のPRや地域活性化に大きく貢献した企業などとして3企業2団体1個人、また、一般寄付や企業版ふるさと納税で通算1千万円以上の多額となる寄付をいただいた企業が9企業で、合計で12企業、2団体、1個人の15者に特別感謝状を贈呈させていただく予定である。
報道提供
- 令和7年度牧之原市地域防災訓練について
- 「たぬまっぷラリー in 牧之原」の実施について
- 市制施行20周年記念事業 第69回田沼意次牧之原市マラソン大会の開催について
2025年11月28日 記者懇談会資料 [PDFファイル/2.81MB] をご覧ください。
質疑応答【要旨】
「令和7年牧之原市台風15号に伴う竜巻等災害」について
【記者】
災害対策本部を廃止することと、ささえあいセンターを開設することについて、市長の受け止め方や感想を教えていただきたい。
【市長】
- 災害対策本部の廃止には基準がある。今回の原因となった現象が収まり、これ以上直接的な危険がなくなったという判断をしたことと、災害応急業務がおおむね完了したということの2点が理由である。
- インフラの応急復旧という緊急対応がすでに終わっていることを基準に、県と打ち合わせを行い、廃止が妥当とになり、県も今日で廃止となる。また、市の避難所も今日をもって閉じる。
- これから再建に取り組む被災者の皆様には再建に向けての心配ごとや分からないことがあると思うので、被災者に寄り添い支援していくということで、ささえあいセンターを設置する。災害対策本部を廃止したからと言って、災害対応が終わった訳ではない。
【記者】
寄附金は今どのくらいの金額が集まっているのか。
【担当者】
一般寄附が約4,900万円、企業版ふるさと納税が約7,700万円、一般寄附が7,600万、ふるさと納税を活用した寄附が約4,300万円である。寄附はまだ続いており、大変感謝している。
【市長】
補正予算で32億円取っているので、災害見舞金や生活再建関連など復旧復興に向けて活用させていく。
【記者】
義援金や寄付金の分配は市で考えるのか。
【担当者】
- 日本赤十字社での義援金は、県が事務局で配分が決められる。
- 市で受けた寄附金は、直接被災者へ配分されるわけではなく、主に市の施策に使用されて間接的な支援となる。
「牧之原市ささえあいセンター」の設置について
【記者】
資料に、「対象は半壊以上」とあるが、先ほど市長が話したように、心配ごとなどがある半壊未満の方も利用して良いのか。
【担当者】
原則は半壊以上だが、情報を得たら半壊未満の世帯への訪問も考えており、もちろん相談にきていただければと思う。訪問は1日に2人体制で2チーム編成し、市の保健師も同行する。
【記者】
民生委員の活用もあるのか。
【担当者】
訪問により、引き続き相談に乗った方が良いというような方がいれば民生委員へつなぐこともある。まずは訪問をして話を聞いてくるというところから始める。
【記者】
被災し家が壊れていても、竜巻の場合は修理しながらそのまま住むことができるため、心身に負担がかかることがある場合がある。そういう方を注意して見守っていくという狙いなのか。
【担当者】
- この事業は元々、応急仮設住宅に入居している世帯が対象。
- ただし、前例のない災害ということや、DWATの訪問から我慢をしている人が多いと聞いたため、応急仮設住宅に住まわれる方や在宅で避難生活を続ける人を対象に、原則として半壊以上となっている。
【市長】
みなし仮設に入居することで、今まで住んでいたコミュニティから違うコミュニティに行く人も出てくると思う。新たなコミュニティに加えて、ある程度元の地域コミュニティを継続できるような支援も必要であり、負担なく安心して生活をしていただけるようにしたい。
令和7年11月牧之原市議会定例会 市長提出議案について
【記者】
副市長2人体制については、人選などいつから行うのか。
【市長】
人選は条例が可決されてから行う。人事案件は2月定例会に行い、人選はまだ白紙である。
【記者】
2人体制にするということは竜巻災害の発生が理由なのか。
【市長】
- 災害対応もそうであるが、今後は高台開発や学校再編、沿岸部活性化など大きなプロジェクトが控えている。
- また、人件費が増えて厳しい状況の中で、行財政改革は避けて通れないので、その陣頭指揮をとる必要がある。
【記者】
現段階で担務分担のイメージはあるのか。
【市長】
決裁を2人に取るのは大変なので、ある程度部署によって分ける予定である。詳細はまだ決まっていない。
令和7年度牧之原市地域防災訓練について
【記者】
訓練は、竜巻を意識した訳ではないのか。
【担当者】
地震の想定が前提であるが、今回の竜巻災害を受けて竜巻を想定した訓練を行う地区もあり、細江区が竜巻に関する内容を行うと聞いている。
【記者】
細江区は訓練というよりは課題整理などの話し合いに近いのか。
【担当者】
現時点ではそのように聞いている。
令和7年11月牧之原市議会定例会 一般質問について
【記者】
12月10日からの一般質問について、竜巻関連についての質問が出ていないが、その件について市長の受け止めを聞かせていただきたい。
【市長】
市議会の対応について私がコメントする状況ではない。市議会は、全員協議会を開いて今回の判断をしたと聞いている。
【記者】
一般質問は、市民だれでも傍聴できる場であり貴重である。市民からも関心があると思うが、いかがであるか。
【市長】
確かに、市民の皆様それぞれが抱えている思いはあると推察する。議会が決めたことであるので、私が何か言うことではないと思っている。
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