市では毎月、報道機関の皆さまに事務事業、取り組みなどを報告するとともに、意見交換を行っています。今月の開催状況をお知らせします。
日 時
令和6年11月28日(木曜日) 午後1時15分~午後2時35分
会 場
市役所榛原庁舎5階庁議室
市長説明要旨
リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議(JRとの意見交換会)について
先日行われた意見交換会で自分が確認したことを報告する。
1.28の対話項目の決着がついて、県が河川専用の許可をするまでに、調査をどこまで行うのか。
実際に掘ってみないと確実なところが分からないため、想定外の事が起こった時のために協定を交わした方が良く、国がしっかり関与するべきである。
2.28項目が整って、県が占用許可を出すときには、静岡県、モニタリング会議、国が一堂に介して説明をした方が良いのではないかということ。
- 28項目が整った時に、関係者が一堂に介して説明をして欲しいと話した。市町ごとの開催になると思うが、JRとしては28項目の前に住民に説明していきたいとの意向もある。
- また、JRは説明会ではなくオープン形式で、職員が個人的に来た人に個々に対応する提案があった。やってもらうことは良いとは思う。
3.経済効果については、一貫して意見をしており、これまで県専門部会、JR東海、国鉄道局にも言ってきたこと。
- JRは水問題が解決するまでの間に、JRから提案するべき、県や市から言うと水と引き換えになる。
- 具体的なものは国ではなく、JRから示すべきである。
- 空港新駅の件は、10都府県の期成同盟会が提言をしている。各県一つ駅をつくるなら、静岡県にもJRが負担して新駅を作るべきと思う。
- JR東海から示すべきで、陳情や要望では無くて、鉄道局が出した経済効果をJRからも提示する。
- 大阪まででなく、名古屋までつながった時の状況でも示すべきとも意見した。JRからは、名古屋までどうなるか、更に大阪までについても検討しているとの回答だった。
8市町の首長や静岡県も含めしっかり連携をとることや、国とも話をしていかにJR東海を指導してもらえるかにある。また、想定外のことが起こった時に国の関与は欠かせないので、信頼関係を再構築していかなければいけないと思う。
「年収103万円の壁」について
- 今回103万円の壁を取っ払い、その基礎控除が178万円になったとすると、8億円の収入が減る。となると、もう予算を組めないので何らかの市民サービスを提供できなくなる。
- 市の歳出も20年で30億円も増加しており、一方的には無理があるのではないか。
- 所得が増えることに問題はないが、税収減について国が交付税措置や交付金などの減収補てんの対応をしないと基礎自治体はやっていけない。
- なお、これは総務省から示された計算でなく、独自で計算し想定をしたものである。
令和6年11月牧之原市議会定例会 市長提出議案について
11月26日に開会した市議会定例会における市長提出議案について、市長提出議案としては人事案件2件、条例制定3件、条例改正2件、補正予算3件、その他2件の計12件を上程させていただくことになっている。
令和6年度 牧之原市一般会計補正予算案(第7号)の概要について
- 今年度7回目の補正となり、補正額は 5億3,600万円ほどの増額となる。主なものとしては、次のとおりである。
- 「茶業振興事業費」は、煎茶ラインからてん茶ラインに転換し、収益増加を図る事業者を支援するための産地生産基盤パワーアップ事業補助金の増額である。目的は、市内茶農家の所得向上で、近年需要が増加しているてん茶の生産拠点をつくることや、海外輸出に対応した栽培体系により、生産者が安心してお茶を栽培できる環境づくりを目指す。
- 「水産業振興費」は、南駿河湾漁協が整備する御前崎港鮮度保持施設(製氷施設)に対する補助金の計上であります。同組合が所有する製氷施設を新たな鮮度保持施設への建替えを進めている。市の豊かな水産資源である漁業にとって、鮮度保持施設は必要不可欠な施設であり、水産業の強化と漁業者の支援を行っていく。
- 「静岡地域消防広域化事業費」は、牧之原消防署榛原出張所開設に係る費用を計上するもの。常備消防につきましては、平成28年度から静岡市へ委託をしており、令和7年度をもって第1期の10年間が経過。次期の運営計画によって、令和8年4月以降も、静岡市、島田市、牧之原市、吉田町、川根本町の3市2町で広域消防を継続して運営することとなった。
- 次期計画では、市内消防力の強化のため、榛原地域が牧之原消防署の管轄区域に変更となり、牧之原消防署に指揮隊1隊が増設されるとともに、細江地区に「(仮称)牧之原消防署榛原出張所」の整備を進めていく。現在、事業用地の取得に向けて、地域への説明や地権者との用地交渉を進めており、設計委託費及び用地取得費を計上するものである。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を活用した事業について
ムーア・アロハ財団ミニキャンプin牧之原について
- 当市では2020年東京五輪ホストタウン事業で築いた交流を「五輪レガシー」として位置づけ、その継承に取り組んでいる。
- 昨年度はまきのはらジュニアズアクションスポーツクラブの子どもたちがハワイ州を訪れ、2020東京五輪金メダリスト「カリッサ・ムーア」選手が運営する「ムーア・アロハ財団ミニキャンプ」に参加。財団としても継続的な相互交流になることを期待しており、今年度は財団のメンバーが当市を訪れサーフィンや日本文化体験を通じた国際交流を行う。
榛原地域義務教育学校建築設計業務等業者の選定について
- 令和12年度に開校予定の榛原地域義務教育学校の学校施設の設計等について、プロポーザル方式により、榛原地域義務教育学校建築設計業務等業者選定委員会において、業者を選定しましたので報告する。
- 本業務は、学校施設の基本設計・実施設計、学校用地の造成設計、既存施設の解体設計を合わせて委託するもので、本年度から令和8年度までの3年間の債務負担により行うものである。
- 有識者と発注者で組織する同選定委員会において、応募者の企画提案に基づき、審査・協議をした結果、「株式会社梓設計 横浜支社」が最優秀に選ばれた。市は、同社を優先交渉権者として、契約に向け協議を進めていく。
報道提供
- 令和6年度 牧之原市地域防災訓練について
- 令和6年榛南一市一町住民安全大会の開催について
- 令和7年 牧之原市新春初顔合わせ会について
- 第68回田沼意次牧之原市マラソン大会の開催について
2024年11月28日 記者懇談会資料 [PDFファイル/4.95MB] をご覧ください。
質疑応答【要旨】
ムーア・アロハ財団ミニキャンプin牧之原について
【記者】
カリッサ選手は全ての行程にいるのか。また、牧之原市からは何人参加するのか。
【担当者】
カリッサ選手は全ての行程に参加する。また、クラブメンバー18人が参加予定である。
【記者】
11月30日にサーフスタジアムへ行けば、カリッサ選手やムーア・アロハ財団の女の子が揃っており、写真や動画が撮れる場面ということか。
【担当者】
そうである。
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を活用した事業について
【記者】
ドラマ展については、オープン前に報道機関向けの内覧会を行ってもらいことはできるのか。
【担当者】
ギリギリになってしまう可能性があるが、オープン前の落ち着いた状態で内覧会ができる方向性で考えていく。
【記者】
宮沢氷魚さんが演じる田沼意知は、牧之原市や相良藩に関係ある人なのか。
【担当者】
- 意次の嫡男だが、相良藩主はずっと意次がやっていて家督を継いでおらず、若年寄という老中に次ぐ役職を務めて幕府の重要な仕事をしていた方になるので、基本的にはずっと江戸にいた。
- ただ、全く牧之原市にゆかりがないかというとそんなことはない。例えば、平田寺に意知の位牌と、意次が意知のために建てた供養碑がある。また、大江八幡宮には、意知が「八幡宮」と書いた掛け軸と額が残っている。
- 結果、意次の嫡男という意味では大きな関係はあるが、直接来たり相良藩にいたり、何か執り行ったという点では関係はい。市内に意知の痕跡が実は残っているというのがあまり知られてないポイントである。
【記者】
意知は相良で生まれているわけではないのか。
【担当者】
意次も意知も江戸生まれ江戸育ちである。
【記者】
トークショーの会場のパネル展というのは、NHK 財団主催の企画展展示に出てくるようなパネルと同じものなのか、それとも独自のものなのか。
【担当者】
NHKから提供していただくような物になるが、できることならたくさんの物を見てもらいたいと思うので、少し違った感じでを出したいと考えている。
【記者】
募集や詳細などは市ホームページを見ればわかるのか。
【担当者】
そうである。
【記者】
記事内で、ドラマでは意知は重要な役どころと表現しても大丈夫か。
【担当者】
ドラマの内容を信じれば、おそらく意次と主役の蔦屋重三郎はおそらく直接繋がらないので、そこに平賀源内や意知も絡めてくるんではないかというふうに予想を立てている。
【記者】
トークショーで宮沢さんの話す内容は、ドラマの裏話などになるのか。
【担当者】
- 実際トークショーが1月26日で、放送が始まるのは1月5日。あまりドラマの裏話や内容のことはネタバレになり、まだ話せないというような状況で、ネタバレにはならず言えるところまでという形でなるかと思う。
- 約半年間撮影をしているので、田沼家としてPR や共演者などとのエピソードなどを話していただくのではないか。
- 宮沢さんに牧之原市へ来てもらい、話をしていただくだけでもPRになると考えている。
【記者】
「田沼意次の新時代展」のメインは何なのか。
【記者】
- まだ詳細交渉もあるので、具体的に何を出すかは1月に入ってから言いたいと思う。
- 今言えるものだと、少し前に話題になった藤井聡太王位が解いた約200年前の詰将棋の実物など、新しく発見された資料を展示する予定。
【担当者】
意次役の渡辺謙さんは、現段階で牧之原市に来訪の予定はあるのか。
【担当者】
確約というわけではないが、 NHKの一番最初のインタビューやご本人にお会いした時に「ぜひこれだけ応援してくださっている土地には必ず行かせていただきたい」と前向きに言っていたので、放送中のどこかでぜひ来てもらいたい。
来年の市長選について
【記者】
来年の選挙について、現時点で言える範囲で何かあるか。
【市長】
- 任期がまだ1年あり、今言う段階ではない。まずは残りの約11カ月をしっかりと全うする。
- 次のことはしかるべき時に判断してしかるべきことを公表させていただく。今の段階ではまだ全くの白紙である。
<外部リンク>
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