ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 市長の部屋 > 市長メッセージ > 市民の皆さまへ > 令和6年1月4日 市長新年の挨拶

本文

更新日:2024年1月4日更新
印刷ページ表示

令和6年1月4日 市長新年の挨拶

明けましておめでとうございます。

市民の皆様には、輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。

さて、今年の初日の出は、例年比べ大変穏やかな好天に恵まれ、水平線に少し雲が掛かったものの綺麗に太陽が顔を出し、今年が牧之原市にとって良い一年となることを彷彿させる素晴らしい初日の出でした。

一方、元旦には、最大震度7、マグニチュード7.6の「令和6年能登半島地震」が発生し、建物の倒壊、火災の発生、死者、負傷者、行方不明者も多数出ています。お亡くなりになられた皆様のご冥福を衷心より祈るとともに、行方不明者の一刻も早い救出を願っております。

静岡市消防局では、総務省消防局の要請に基づき、一日夜、60名の消防緊急援助隊を派遣し、牧之原消防署、吉田消防署からも1隊派遣し、人命救助などに当たっています。

また、一昨日は、羽田空港においてあってはならない航空機同士の衝突事故が発生いたしました。早期の事故原因の究明と再発防止を願うばかりです。

自然災害や事故はいつ発生してもおかしくありません。東海地震も今後30年間に88%の確率で発生するといわれています。

市民の皆様には、1週間分の食料備蓄を始め、非常持ち出し品の準備、住宅の耐震化など防災対策を再度確認していただくほか、津波警報が出たら即、避難など実効性のある避難訓練をお願いいたします。

昨年はコロナ禍も5類へと引き下げられ、物価高騰などの影響はあるものの、市内における経済活動も徐々にコロナ禍前へと徐々に戻りつつあります。

こうした中、昨年は、当市出身者の活躍が顕著な年でした。

相良区出身の植田和男さんの日銀総裁就任に始まり、牧之原区出身で中日ドラゴンズに入団した村松開人さんは、1年目ながら98試合に出場し、満塁ホームランやサヨナラヒットを打つなど、シーズンを通して活躍されました。

また、細江区出身の宮崎莉緒さんはミスユニバース日本代表に選出され、出場した世界大会で牧之原市を発信して頂きました。

静波区出身で筑波大学3年の川合芳奈さんは、全日本女子学生剣道大会において、個人・団体共に日本一に輝きました。

同じく剣道では、地頭方区出身で榛原高校の清水彩さんが全国高等学校定時制通信制体育大会・女子の部で優勝するなど、素晴らしい活躍をされました。

このほか、一昨年から誘致した、伊藤園お~い お茶杯第64期王位戦は、対局こそ実現しませんでしたが、藤井八冠によるトークショーが大好評いただくと共に、同日、萩間小学校を訪れた際の動画配信は、約11万回再生され、たいへん好評価をいただきました。

オリンピックレガシーとして、昨年3月に誕生した「牧之原市ジュニアズ・アクションスポーツクラブ」では、年末、東京五輪金メダリストのカリッサ・ムーア選手のムーア・アロハ財団が企画したハワイキャンプに14名の小中学生が参加し、現地での交流や体験を経て、大きく成長し無事に帰ってきました。今後のさらなる成長が楽しみです。

私も、この合宿に同行する中で、ハワイ州ジョシュ・グリーン知事、ホノルル市リック・ブランジャルデイ市長を表敬訪問し、マウイ島山火事に対するお見舞い、募金活動などの支援活動などについて会談させていただきましたほか、オリンピックレガシーとして、ムーア・アロハ財団との交流事業が深まり、今回の訪問に至ったことや、また本市の特産品であるお茶やサーフスタジアムの紹介を行い、今後のさらなる交流促進を確認いたしました。このほかにも、在ホノルル日本国領事館兒玉総領事を訪問し、今後の連携や交流の促進についてご教示いただきました。

今年の干支は“甲辰(きのえたつ)”です。甲辰は、「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」と言った縁起の良さを表していると言われています。

まちづくりの根幹となる第3次総合計画も今年は2年目を迎え、重点プロジェクトの一丁目一番地の高台開発は、関係者全員の同意を頂き造成工事に着手しました。ゼロカーボンと経済の好循環、日本一女性にやさしいまち、DX、学校再編事業を着実に進めると共に、様々な行政課題を解決し、魅力ある街づくりを進め、市の大きな課題である若者の減少に対応し、住む魅力、産み育てる地域の魅力を高める取り組みを行い、定住を促進し、持続性のあるまちづくりを実現してまいります。

3月には、現在建設中の多目的体育館『Gas One(ガスワン) アリーナ牧之原』が完成し、放射線防護施設「ジーボ」・「サーボ」に加え、防災機能が充実します。4月下旬より完成イベントを行い、5月から本格運用を開始します。スポーツ・文化など様々なイベントを企画するほか、多くの市民の皆に利用頂き、競技力の向上と共に、健康づくりに活用いただきたいと思います。

来年、令和7年は、牧之原市が市制施行20周年を迎えます。その記念すべき年のNHK大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺」には、相良藩主であった田沼意次が主要人物として登場し、意次役には渡辺謙さんが決まりました。

4年前の田沼意次侯生誕300年祭以降、市民の皆さんと共に取り組んできた、意次侯の大河ドラマ化が実現することとなり、牧之原市を全国に発信する大きなチャンスが到来しました。4月には、大河ドラマによるまちづくりに取り組む専門部署を設ける予定です。

 本年も、第3次総合計画によるまちづくり、大河ドラマ、伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦の招致、サーフスタジアムや多目的体育館を核とした各種大会の招致、スポーツツーリズムの推進など、関係人口・交流人口の増大に努め、定住促進へと繋るよう今年も挑戦して参りますので引続きのご理解とご協力をお願いいたします。

 結びに、市民の皆さまが活力にあふれ、笑顔が輝く、希望に満ちた一年になりますよう心から祈念申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。                  

 

令和6年1月4日    

牧之原市長 杉本 基久雄