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授業はこれまでと基本的には変わりません。1~6年生は45分授業、7~9年生は50分授業が基本ですが、今後の在り方については検討していきます。ただし、主に5、6年生の一部教科については、より専門的な指導ができるよう「教科担任制」とします。
また、AIを活用した個別最適な学習も併せて行っていきます。
例えば、数学(算数)では小学校高学年になると、x(エックス)など概念的なものが出てくるなど内容が難しくなってきます。その際に、数学の専門教員が教えることでより分かりやすく、子どものつまずきにも丁寧に対応することができるようになります。
義務教育学校では、音楽、体育などを教科担任制にして、技能教科において小学校低学年から専門的な授業を受けることが可能になります。
市では、1年生から英語の授業を行っています。現在は各学校に専科教員として巡回しながら指導していますが、施設一体型の義務教育学校になれば、移動時間もなく、常時手厚く指導できます。
また、ALT(外国語指導助手)についても同様で、常時学校に在籍することで、休み時間など、いつでも英語を話すことができるようになります。
1~2年生には、各クラスに1名の学習支援サポーターを配置し、クラス担任と2人体制で学びを支援することを考えています。
義務教育学校では、「心の相談員」が常勤しますので、いつでも相談することができます。また、教職員が多くいるため、子どもが相談しやすい教職員に相談することができるようになります。
義務教育学校施設整備基本構想・基本計画では、通常学級との交流がしやすく、個別の活動もしやすい場所としています。具体的な場所は設計時に決まりますが、通常学級と離れて別棟に配置することはありません。
相良地域義務教育学校には、発達と言語の通級指導教室ができます。
榛原地域義務教育学校には、発達の通級指導教室ができます。
市が独自で雇用しているバイリンガル相談員が常勤するようになります。バイリンガル相談員は子どもの母国語を話せる職員で、現在は各学校を巡回していますが、義務教育学校では常勤となり、さらに手厚いサポートができるようになると考えています。
義務教育学校には、「(仮称)心の相談室」をつくります。小学生用、中学生用の2部屋をつくり、プライバシーに配慮しパーテーションを置くなど、タブレット端末を活用した学習ができるようにします。
また、「(仮称)心の相談室」には支援員を配置し、子どもをサポートするとともに、他の子どもたちに会わずに部屋に入ることができるような場所から出入りできるよう配慮します。
校舎に入ることも難しい子どもには、現在と同様、学校外にある「教育支援センター フルール」での支援があります。その他、県教育委員会が実施する「しずおかバーチャルスクール」や、民間の「フリースクール」などの支援もあります。