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普通教室の規模は、全国平均で63平方メートルですが、新しくつくる学校の普通教室は、多様な活動ができるよう74平方メートルと広くし、活動内容により廊下と教室を一体的に使うこともできるよう、建具を開閉できる「セミオープン型」とします。
通常の教室の他、2学年が活動することができる多目的ルーム、各所にオープンスペースなどがあります。
図書室は、学校の中心に近いところで子どもが利用しやすい場所につくる予定です。
校内のいつでもどこでも学べるよう、校舎と体育館のすべてにエアコンとWi-Fiを設置予定です。
体格差のある子どもたちが安全に使用できるよう複数のグラウンドをつくります。
グラウンドや遊具の他、上靴のまま遊んだり、運動ができたりする半屋外の場所をつくります。
望ましい教育環境を整備することで、子どもが減らないようにしたいと考えていますが、設計では、子どもが減った場合でも施設を上手に活用できるようにと考えています。
例えば、近年、少人数指導や特別支援学級が増える傾向がありますので、空いた普通教室を少人数指導教室にしたり、特別支援教室にしたりすることが考えられます。
また、さらに子どもの数が減った場合は、鉄骨造の構造を採用しているため、壁を容易に抜くことができることから、一部を別の用途で使用することも可能です。様々なことを想定し設計をしていきます。
義務教育学校の建設地は、両地域共に津波浸水想定区域外にあります。
榛原地域については、河川洪水の浸水区域にありますが、これまでの大雨でも校舎は浸かったことはありません。しかし、より安全な学校とするため、校舎・体育館は1,000年に1度の大雨でも浸かることのない高さにつくり、校内には市の防災倉庫もつくります。
大雨が予想されるときは、現在同様、登下校の時間を変更したり、休校にしたりと事前に対策をしますが、万が一学校にいるときに大雨で帰ることができなくなった場合でも、学校にいれば安全という施設にしていきます。
スクールバスや送迎車が駐車できる駐車場をつくっていきます。