Q.施設一体型義務教育学校ってどんな学校なの?
Q.施設一体型義務教育学校にするとどんないいことがあるの?
Q.カリキュラムは変わるの?
Q.行事はいつ決めるの?
Q.9年間になったら入学式や卒業式はどうなるの?
Q.修学旅行は1回しか行けないの?
Q.運動会は1~9年生までみんなでやるの?
Q.中学受験はできなくなるの?
1 義務教育学校は、小学校と中学校を一つにした1~9年生までが通う学校です
平成28年に学校教育法の改正により設置できるようになった新しい種類の学校です。1人の校長の下、1つの教職員組織で学校運営を行うため、9年間の系統的・連続的な学びがしやすくなります。
2 施設一体型とは、小学校と中学校が同じ校舎で学ぶことができる施設のことです
小学校と中学校を分けず、同じ敷地にある校舎で学ぶことができます。1つの棟に小中学生がいる校舎や、棟を分けて渡り廊下でつながっている校舎など形は様々です。

出展:小中一貫教育に適した学校施設の在り方について~子供たちの9年間の学びを支える施設環境の充実に向けて~ 平成27年7月学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議
1 学力や活動の充実につながります
- 中学生からでなく、5年生から一部教科担任制を導入することで、より専門性の高い授業を受けることができるとともに、定期テストの実施により、子どもの学びの充実に繋げることができると考えています。
- 5年生から部活動に参加することにより、活動の幅を広げることができると考えています。
2 同じ施設にいることで、他学年や教科教員のサポートを受けやすくなります
- 教員が他の学年のサポートに入ることができるようになります。
- 多くの教員と関わる中で、その子の実情に合わせて指導ができるようになります。
3 9年間統一は子どもの安心感につながる
- 小学校と中学校とは、クラス担任制と教科担任制、定期テスト、部活動、教科ごとノートの取り方が違う、生徒指導の方針など、学び方や学校生活のルールなどさまざまな違いがあり、その違いに負担を感じる子どもが増え、不登校や問題行動が増加する、いわゆる「中1ギャップ」と言われる現象があります。9年間同じ教育方針の元、生活のルールが統一されることは子どもの安心感につながり、中1ギャップが軽減されると考えています。
- クラス担任以外にも教科担任や授業サポートに入る教員、またはサポート職員など、さまざまな形で子どもに関わる教職員が校内にいるため、子どもが相談できる大人が増えます。また、中学生になっても、小学生の時の知っている教員がいるなど、さまざまな教員がいることで相談がしやすくなり、子どもが悩みを抱えたままになることを防ぐことができると考えています。
4 幅広い年代との交流ができる
- 1~9年生という異年齢の子どもがいることで、さまざまな活動や日常を通してたくさんの経験をすることができ、より多様な考えに触れることができるようになります。
- 中学生の様子を小学生のうちから見ることで、中学での生活を知ることができます。
- 下級生は「将来ああなりたい」と上級生に憧れをもち、目標を持ってがんばるようになります。
- 上級生は下級生に接することで思いやりの心が育まれます。
- 卒業後の進路を小中の教員が小学校時代から共有し、指導することができます。
※先進地の実際の効果より
5 同じ施設にいることで、授業支援や教員間の情報共有がしやすくなります
- 小学校の教員と中学校の教員には、それぞれ長けている指導内容があります。同じ校舎にいることで、それぞれの授業を見学し勉強したり、お互いの授業支援に入ることがしやすくなります。
- 子どもの状況や指導方法などをすぐに共有できたり、引き継ぐことができるようになります。
文部科学省が定める学年ごとの学習指導要領に基づき授業を行うため、義務教育学校になっても各学年で学ぶ内容には変更ありません。
開校の4~5年前から検討して決めていきます。検討組織については、現在検討中です。
義務教育学校では、基本的には1年生の時に入学式を行い、9年生の時に卒業式を行うようになりますが、6年生や7年生の時に節目となる行事を行っている学校もあります。
本市の学校の行事については、開校の4~5年前から検討していきます。
修学旅行という名称では中学生の時に1回となり、校外学習という名称で6年生の時に旅行に行くケースが多いです。
校外学習などについても、開校の4~5年前から検討していきます。
義務教育学校では、1~9年生まで全員で行っているところと、学年を分けて行っているところがあります。
全員で行う場合は、子どもの成長過程を見ることができるよさがあり、学年を分ける場合は、観覧者の混雑を避けることができるというメリットがあります。
どのような形で行うかについては、開校の4~5年前から検討していきます。
これまでどおり、中学受験は可能です。6年生では卒業証書ではなく、修了証書が授与されることになります。