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更新日:2022年12月15日更新
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最明寺

鎌倉幕府の5代執権・北条時頼が創建したという言い伝えがある寺院です。かつては、12の坊舎が建ち並ぶ大きな寺院でしたが、戦国時代に武田・徳川の兵火にあって荒廃し、衰退してしまいました。現在は、本尊を祀る観音堂と仁王門を残すのみになっています。

最明寺の千手観音菩薩立像

最明寺の千手観音菩薩立像

最明寺の本尊で、12年に1度だけ御開帳される秘仏です。像高98cmの木造仏で、胴体は黒褐色、手は左右合わせて42本あります。作者や製作年代は不明ですが、東大寺の大仏建立に尽力した奈良時代の名僧・行基の作と伝えられています。市の文化財に指定されています。
最明寺が荒廃して以降、所在不明になっていましたが、村で疫病が流行したとき、たまたま山上の松の木の間から発見されました。そこで、庄屋の村松氏が観音堂を再建して安置したところ、疫病が鎮まったという伝承があります。

最明寺の仁王

最明寺の仁王 最明寺の仁王2

観音堂へ上る途中の仁王門に安置されている二体一組の金剛力士像です。向かって右の阿形像が像高186cm、左の吽形像が像高198cmで、どちらも木造寄木造でつくられています。安永4(1775)年、西山誠翁という仏師によって製作されました。市の文化財に指定されています。

最明寺の鰐口

最明寺の鰐口

鰐口とは、仏堂などの正面軒先に吊り下げて使う法会・礼拝用の楽器で、一緒に吊ってある太い紐を振り動かすことで音を鳴らします。最明寺のものは、元禄10(1697)年に地元民が奉納した由緒ある品で、市の文化財に指定されています。現在は、観音堂の堂内に保管されています。

住所

〒421-0401 牧之原市切山509 地図を見る<外部リンク>

アクセス

東名相良牧之原ICから車で10分