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更新日:2022年12月2日更新
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「はじめての日本語教室」の活動を紹介します

牧之原市では、日本語がわからない外国籍住民を対象とした「はじめての日本語教室」を始めました。
この教室は、外国籍住民と公募の市民サポーター(ボランティアさん)が、日本語で交流しながら日常生活に必要な言葉や知識を身につけてもらおうと取り組むものです。

今年度は、令和4年9月11日から令和4年11月27日までの毎週日曜日に実施します。学習者53人、サポーター28人と多くのご応募がありました。活動が始まりましたので、各回の様子を紹介します。 

第11回目 11月27日

日本語レベルチェックとスピーチ

最終回は、榛原文化センターにて行いました。学習者13名とサポーター15名が参加し、日本語のレベルチェックとスピーチを行いました。

今回の教室は、レベルチェックとスピーチの準備を並行しておこないました。スピーチの準備では、今までの教室で学んだトピックを選んで、発表の内容をサポーターと一緒に考えました。学習者の中には、トピックを複数取り上げて、挑戦している方もいました。それぞれ選んだテーマに合わせて、家族、食べ物、救急車などが描かれたポスターが作られました。

全員の前でのスピーチは、各自作成したポスターを見せながら、病気になったときどう対応しているのか話したり、家族や好きな食べ物、嫌いな食べ物について紹介をしました。発表者は自信を持って楽しみながら発表しました。中には、緊張していた方もいましたが、聞いている側が熱心にうなづいたり、発表後には温かい拍手が送られ、嬉しそうな表情やほっとした表情の方が多くみられました。

教室の最後には、修了証が学習者に配られ、日本語教室に一生懸命に取り組み、たくさん日本語を勉強したことを称えました。3か月間の短期間ではありましたが、「これからも日本語をもっと勉強したい」、「日本人とたくさん交流できて大満足」といった声を学習者から多く頂きました。また、サポーターからは「外国籍住民が地域住民であるという意識ができた」、「学習者と回を重ねるごとに仲良くなれた」などの声を頂き、学習者とサポーター共に日本語教室を通して、有意義な交流をすることができました。
学習者とサポーターがスピーチの準備をする様子

学習者が発表する様子

「はじめての日本語教室」記念撮影

第10回目 11月20日

テーマは「行きたいところ、したいこと」

第10回目は、榛原文化センターにて行いました。学習者7人とサポーター15人が集まり、行きたいこと、したいことについて、伝えたりグループのメンバーから聞いたりしました。

教室のはじめに、第2回目の「はじめてのポルトガル語教室」が行なわれました。今回のテーマは「クリスマスに欲しいプレゼント」で、それぞれ自分が欲しいものについて絵を描いたり、写真を見せながら学習者にポルトガル語を教わりました。
学習者の中には、秋ということもあり紅葉を見に山登りをしてみたい、ディズニーランドに行ってみたい、雪を見に行ってみたいなど様々な行きたいところやしてみたいことを和気あいあいと話していました。会話のなかで、ディズニーのキャラクターが日本語とポルトガル語とでは違っていることで大盛り上がりなところやブラジルでは雪が降らないという地域ならではのお話に興味深々なところがありました。

最後には、参加した学習者全員が前に立って「娘の夢をかなえるために雪を見に行きたい」、「富士山に登りたい」などそれぞれの行きたいところ、したいことについて、緊張しながらも発表しました。発表が終わった後は、参加者からの温かい拍手が送られ、ほっと安心した様子でした。

行きたいところについて日本語教師がデモンストレーションをしているようす
学習者が行きたいところについて発表している様子

第9回目 11月6日

テーマは「県防災出前講座」

第9回目は、牧之原市役所榛原庁舎にて行いました。学習者14人とサポーター13人が集まりました。静岡県多文化共生課の担当者から日本の災害や避難所、防災グッズについて紹介がありました。

まず、県担当者から地震、津波、大雨、台風とはどのようなものなのか紹介がありました。「土砂崩れが目の前で起きた時、横に避ける」など災害にあったときにどのように対応すればよいのか命を守るために必要なことを学びました。

対話活動では、学習者の自宅や職場の近くの避難所を地図を活用しながら確認しました。その後には、県担当者から、災害が起きる前に準備することについて、携帯トイレや非常食、防災バッグの中身等について実物を見ながら説明がありました。
防災グッズに興味深々で、「避難の際に水のような重たいものはどのくらい運んでいいですか」、「携帯トイレは何回使えますか」など多くの質問が出ました。防災と難しいテーマではありましたが、わからない単語を質問したり、確認したりと積極的に教室に参加していました。
第9回目「はじめての日本語教室」の様子
第9回目「はじめての日本語教室」の様子

 

第8回目 10月30日

テーマは「買い物」

第8回目は、榛原文化センターにて行いました。学習者14人とサポーター13人が集まりました。いつも買い物しているところや何を買っているのかについて話しました。

アイスブレイクの際には、ポルトガル語でお題を出す「お絵かきゲーム」をしました。お題に対して学習者はホワイトボードに絵を描いて一生懸命に伝えていました。普段の買い物について話をする際には、どこで買っているのかを画像やチラシを使って、相手に伝わりやすいよう工夫している方が多くいました。会話の中で、お得なお買い物情報など日常生活に役立つ情報を共有していました。

第8回目「はじめての日本語教室」

アイスブレイクの様子

第7回目 10月23日

テーマは「ゴミの出し方」

第7回目は、榛原文化センターにて行いました。学習者11人とサポーター16人が集まりました。環境課の担当の方にご協力いただき、地域のゴミの分別やゴミに関して困っていることについて話しました。

環境課からは、実物を交えながらゴミの分別やプラスチックによる環境問題について紹介がありました。
どの学習者もプラスチックや生ごみなど日常的にゴミの分別をしていたため、車のバッテリー、冷蔵庫、ベッドのような細かい分別についても目を向けて、積極的に質問していました。

参加したサポーターの中には、「日本人にとっても、外国人にとっても日本のゴミの分別やリサイクルを勉強して、生活の中に生かしていくのは難しいので、今回の活動で一緒に勉強していく過程がとても楽しかった」と学習者だけでなく、サポーターにとってもゴミの分別やリサイクルについて学ぶ良い機会になりました。
第7回目「はじめての日本語教室」のようす
第7回目「はじめての日本語教室」のようす

第6回目 10月16日

テーマは「年中行事の思い出」

第6回目は、榛原庁舎にて行いました。学習者15人とサポーター19人が集まり、今まで経験した行事やこれから体験してみたい行事について話しました。

アイスブレイクでは、『はじめてのポルトガル語教室』と題し、サポーターが学習者からポルトガル語を教えてもらいました。好きなスポーツをテーマに、絵を描いたり、立ち上がって体で表現して学習者に伝え、ポルトガル語でどのように表現するのかを教えてもらいました。いつもと逆の体験をし、「学習者の気持ちがわかった」、「これからもっと工夫して対話したい」という声が上がっていました。

対話活動では、これまで経験した行事の写真やイベント情報の載った資料を見ながら、学習者とサポーター共に初めて耳にするそれぞれの国の行事に興味深々な様子でした。中には、牧之原市特有のイベントを紹介しているペアも見られ、「家の近くでイベントをやっていたこと自体知らなかった」、「是非、参加してみたい」といった声も見られ、終始和気あいあいとした雰囲気で教室が進みました。

第6回目「はじめての日本語教室」の様子

第6回目「はじめての日本語教室」の様子

第5回目 10月9日

テーマは「消防署見学」

第5回目は、体験学習のため消防署にて行いました。学習者18人とサポーター11人が集まり、もしもの時に自分や家族、友達を助けるために大事なことを知ってもらうため、牧之原消防署のご協力をいただいて、消火器の使い方と119番通報の仕方を学びました。

消火器の使い方では、説明を聞いた後に水消火器を使って消火体験をしました。消火器を使ったことのある学習者はほとんどいなく、実際に使ってみることで初期消火の方法を知ることができました。

119番通報では、なにを伝えるか大事なポイントに絞って教えてもらいました。自分の身近に起こり得る場面を想定し、こんなことがおきた時にどのように通報するかをサポーターと一緒に考え、その内容で模擬通報を行いました。

初めに「外国人であること、ゆっくり話してほしい」と伝えることで、オペレーターから何を聞かれているかが分かり、返答しました。実技を行う前は、自信がない様子であった学習者も、実技が終わるととても嬉しそうな表情をして、自身で通報ができると実感した様子でした。

体験学習を通して、学習者からは、「電話に怖さがあったけど、このやり方(練習の仕方)で自信をつけることができました」、「こういう(火事や救急の)状況で何をするのかさえ知らなかった」など、体験学習を通して、緊急時に必要な対応について学ぶことができました。

第5回目「はじめての日本語教室」の様子

第5回目「はじめての日本語教室」消防署見学の様子

第5回目「はじめての日本語教室」消防署見学の様子

第4回目 10月2日

テーマは「病気・ケガ」

第4回目は、榛原文化センターにて行いました。学習者14人とサポーター20人が集まり、過去になったことのある病気やケガについて話しました。

症状を伝える場面では、表現が多岐にわたることから、言葉で伝えるのが難しいという声がありましたが、サポーターと学習者ともにジェスチャーやイラストの表現を通して、どんな様子だったのかを伝えてくれました。

中には、立ち上がって表現をしている方もいて、終始会話が盛り上がりました。

「○○がいたい」などの症状の言い方や、どの病院に行ったらよいかわからず総合病院に行ってしまうという話を聞き、診療科の説明、休日当番医を調べる方法も伝えしました。

第4回目「はじめての日本語教室」の様子

第4回目「はじめての日本語教室」

第3回 9月25日

テーマは「食べ物」

第3回目は、榛原庁舎にて行いました。学習者19人とサポーター22人が集まり、自分の好きな食べ物や嫌いな食べ物のことを話しました。

写真やチラシのほか、中にはチョコレートなど実物を持参し、見せながら対話しているグループもありました。

学習者もサポーターも、伝えたい日本語が難しいときは、表情やジェスチャーなどを使って一生懸命伝えようとし、それを分かろうと一生懸命聞いている姿がたくさんありました。伝わった時の「あー!わかった!」と笑顔になる場面はとても印象的でした。

学習者がブラジルの食べ物を紹介する場面もあり、サポーターは興味津々で聞いていました。日本のことだけでなく、学習者の母国のことも話題にあがり、お互いことを知ろうという雰囲気が伝わってきました。

教室の最後には、お茶振興課からお茶の紹介とお茶体験が行なわれました。はじめて急須でお茶を淹れることができるということもあって、皆さん積極的に、おいしいお茶の淹れ方を学んでいました。​

第3回目「はじめての日本語教室」の様子

第3回目「はじめての日本語教室」の様子

第2回 9月18日

テーマは「自己紹介と家族」

第2回目は、榛原庁舎にて行いました。学習者21人とサポーター17人が集まり、自己紹介や家族のことを話しました。

​自分の名前や国、住んでいるところ、働いているところ、家族について、対話をしました。写真やホワイトボードを用いて家族を紹介したり、地図で住んでいるところを示すなど、工夫しながら交流を行いました。

教室の最後には、4人の学習者が参加者の前で自己紹介をしました。

一言一言を一生懸命に伝え、サポーターや他の学習者はうなずきながら聞きていました。話し終わると温かい拍手が送られ、発表者はとても嬉しそうな表情をしていました。

一生懸命に覚えようとする学習者の姿、学習者の言いたいことをくみ取ろうと耳を傾けるサポーターの姿、お互いを知ろうとする姿勢があり、とても温かい雰囲気の活動でした。​

第2回目「はじめての日本語教室」の様子

第2回目「はじめての日本語教教室」の様子

第1回 9月11日

日本語レベルチェックとオリエンテーション

初回は、榛原文化センターにて、学習者31人とサポーター26人が集まり、学習者の日本語レベルのチェックとオリエンテーションを実施しました。

オリエンテーションでは、学習するテーマや学習方法について指導者から説明がありました。名札に学習者自ら名前を書く時間には、サポーターと一緒に名前の読み方や書き方を練習し、名札の用紙に書いていきました。学習者もサポーターも最初は緊張の様子が見られましたが、次第に笑顔が見られるようになり、和気あいあいとした雰囲気の中で交流を楽しんでいました。

「はじめての日本語教室」第1回目の様子

「はじめての日本語教室」第1回目の様子