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更新日:2019年11月7日更新
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定例記者懇談会[2012年10月24日]

市では毎月、報道機関に事務事業、取り組みなどを報告するとともに、意見交換を行っています。今月の開催状況をお知らせします。

日時

平成24年10月24日 午後1時15分~午後2時

会場

市役所榛原庁舎5階 庁議室

内容

最近の市政運営の状況

次のとおり、市長から報告しました。

  1. 原発事故に伴う放射性物質の拡散予測の公表について
    • 原子力規制委員会から、原発周辺で防災対策を重点的に進める区域を決める参考とする放射性物質の拡散シミュレーションが示された。
    • 浜岡原発におけるシミュレーションでは、7日間で100ミリシーベルトの被ばく量となる区域が30キロを越えるとされた。30キロ圏内の住民は70万人を超えており、確実で安全な避難場所や避難方法を計画することは不可能に近い。
    • シミュレーションは地形が考慮されず、気象条件も簡略化されるなど、精度に問題があり、有効な資料とはいえない。放射性物質の拡散は、確率論で考えるべきものではない。
    •  シミュレーションの内容をみれば、市民は安心できず、市内企業はBCPを策定できない。今回の予測を前提としては、防災計画を策定することはできない。
    • 浜岡原発は停止中だが、使用済み燃料は存在している。こうした停止状態でも対策は必要であり、停止状態を前提とした防災計画の必要性は認識、理解している。
    • 浜岡原発について、必要性や安全性など、根本的な議論をしっかりと行うべきである。
    • 市では、浜岡原発5キロ圏内での重点対策、全域への安定ヨウ素剤配布など、市内全体で原発事故対策を進めてきた。今回の拡散予測の公表による特段の対応は考えていない。

説明案件

市長、担当者より、あおぞら保育園指定管理、原子力講演会等、行政改革懇談会、坂部地区まちづくり計画策定委員会、介護保険関係条例制定、市道の技術的基準等制定、お茶カフェ2周年、まきのはら産業フェア、地震津波展について、下記の資料に基づき説明しました。

記者との質疑応答

  • 原発事故に伴う放射性物質の拡散予測の公表について
    • 記者 シミュレーションを見たときの率直な感想は。
    • 市長 シミュレーション結果は十分に想定できた内容である。国が、現実に原発事故に伴う被害予測を公表したことは重要な意味がある。今までは、「安全神話」のもと、事故の可能性も否定されてきた。国民、市民が、シミュレーションが示されたことをどう考えるかが重要である。
  • 拡散予測の公表に伴う対策について
    • 記者 市として独自の対策は予定しているのか。
    • 市長 昨年の福島原発事故以降、10キロ圏内で取り組んできた原子力災害に対する準備、対策を、市内全域に拡大して進めている。
  • 原子力災害時の避難について
    • 記者 原発事故、地震、津波、が重なって発生した場合、市民が直ちに避難することは難しいのではないか。
    • 市長 今までは、地震と原発事故の併発は想定していなかった。浜岡原発から30キロ圏内には70万人以上、50キロ圏内には210万人以上が住んでおり、市民が一斉に、速やかに避難することは無理。巨大地震が想定される南海トラフの震源域に立地する浜岡原発は稼動すべきではない。
  • 地震・津波展について
    • 記者 開催は初めてか。
    • 教育長 今年、初めての開催となる。古文書やジオラマ、東日本大震災の映像など、見ごたえのある内容となった。市内の中高生も、授業の一環として見学するなど、防災教育にも活用していきたい。

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