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市議会のしくみ
本会議
全議員が議場に集まって行う会議を本会議と呼びます。本会議では、市長が提案する予算や条例などの議案についての説明があり、これに対して議員は疑問点を聞き、意見を述べ、最終的に議員それぞれ賛成・反対を表明します。市議会の意思(可決や否決)は原則として出席人数の過半数で決定され、意思を決定することを議決と呼びます。
定例会と臨時会
本会議はいつでも開かれていることはありません。、定期的または臨時に、市長が議員を招集して一定期間開きます。定期的に開く本会議のことを定例会と呼び、必要に応じて緊急に開く会議を臨時会と呼びます。牧之原市議会では年4回(2月、6月、9月、11月)定例会を開くことが条例で決められています。
市議会に出された議案などは、原則として開会から閉会までの期間(会期)に審議します。会期は、議長が本会議の初めに会議に諮って決められます。
本会議含む議会の会議はすべて公開が原則で、誰でも自由に傍聴できます。
一般質問
本会議では議案を審議するほかに、議員が市の行政事務全般にわたることについて、市長に対し直接質問をすることができます。これを一般質問と呼び、牧之原市議会では1人1時間の持ち時間で質問ができます。一般質問は本会議の中でも定例会だけに認められており、臨時会では質問することができません。
委員会
市議会では特定の案件を詳細に調査するため様々な委員会が設置しています。
常任委員会
本会議で提案のあった議案などは、最終的には本会議で議決されますが、市には多くの業務があり幅広く、複雑で専門的なため、全議員で詳しく審議することは時間が掛かってしまい大変です。そこで業務の種類によって議員を2つのグループに分け、効率的・専門的に審査したり議員同士話し合ったりします。そのグループを常任委員会と呼びます。牧之原市議会には総務建設委員会と文教厚生委員会の2つの常任委員会があり、議員は必ずどちらかの常任委員会に所属しなければなりません。常任委員会で話し合われた内容は本会議で報告され、議員個々が意思を表明する際の参考とします。
常任委員会では議案を審査するほか、市民から提出された請願や陳情の審査を行ったり、市の課題について独自に調査したりするこができます。
総務建設委員会(8人)
担当:まちの将来計画、財政、道路、河川、防災、水道、公園、観光、農業、漁業 など
文教厚生委員会(8人)
担当:学校、図書館、スポーツ、環境、健康、福祉、病院、税務 など
議会運営委員会(6人)
市議会を効率よく運営するため、本会議の進め方や市議会全体の運営について調査しています。
特別委員会
j複数の委員会に関係することや特に重要な案件を調査する場合に設置します。牧之原市議会では現在、2つの特別委員会を設置しています。
議会広報特別委員会(6名)
市議会が発行している議会だより「かけはし」の編集や市議会ホームページについて調査しています。
議会改革特別委員会(6名)
議会基本条例に明記されている「市民に開かれた議会」や「市民参加を推進する議会」を目指し、議会改革を推進ために調査しています。
議案のながれ
1.提案説明 (本会議)
市長が提出した議案について、なぜ提案をしたのか理由を説明します。説明を聞いて疑問点があれば、期日までに質疑内容を議長へ事前に提出します。(事前に質疑を提出することを通告するといいます)これは、当日の回答が質疑内容と食い違わないようにするためです。
2.通告質疑 (本会議)
事前に提出された質疑を行います。
3.委員会付託 (本会議)
提出された議案について常任委員会へ詳細な審査を依頼します。審査を依頼することを付託といい、付託された委員会は期日までにすべての議案の審査を終えて、本会議で審査内容を報告しなければなりません。
※委員会委付託を行わない議案もあります。付託しない場合には、「6.討論」へ移ります。
4.付託議案審査 (常任委員会)
付託された議案について、常任委員会が詳細な審査を行います。審査に当たっては、議案の担当課を呼び質疑をしたり、議員同士話し合いをしたりします。
5.委員長報告(本会議)
常任委員会の委員長が委員会での審査内容について報告します。報告された内容は議員個々が参考となります。
6.討論(本会議)
それぞれの議案について議員が理由とともに賛否を明らかにします。意見が異なる相手を自己の意見に同調させようとすることが目的です。
7.採決(本会議)
委員長報告や討論を踏まえ、議員個々が賛否を明らかに市議会として議決します。牧之原市議会では、起立すれば賛成(可決)、着座のままで反対(否決)となり、原則として過半数で決定します。