本文
オーガニックまきのはら事業について
牧之原市では、令和4年度より牧之原市ではオーガニックまきのはら推進事業を実施しております。
目 的
「荒廃農地の収益化」と「環境にやさしい農業」を推進し、農業経営の安定化を目指しつつ、 農業を起点とした新しい産業の創出を図ることで、牧之原市の持つ魅力を向上させ、併せて ゼロカーボンシティの実現を目指すことを目的とし、事業を開始いたしました。
背 景
国では、農業分野での環境負荷の軽減を目的として、「みどりの食料システム戦略」を策定し、環境にやさしい農業や脱炭素化等の取り組みを開始しております。
本市でも、令和3年1月8日に「ゼロカーボンシティ」の宣言をし、ゼロカーボンシティの実現を目指していることが背景としてあります。
事業のイメージ
令和4年度の実証実験の状況
(1)耕作放棄茶の木の伐採・伐根・チップ化について
【作業工程】 伐採・伐根→チップ化
【ポイント】
○炭化しやすいチップをつくる(※茶樹をチップ化して炭化を均一化させる)
○チップ化しやすいように伐採・伐根する
○重機の使用が前提で、重機作業に適したアタッチメントの選択が必要
○伐採された木やチップの作業場の確保
○炭化装置の各種置き場及び作業場、重機の作業ルートの確保
(2)伐採茶樹の炭化、「バイオ炭」の製造
【作業工程】 炭化
【ポイント】
○茶の木について…半年程度乾燥したモノを使用
○炭化装置の選定…農地で炭化できる装置を中心に検討※各種コストや効率化を考慮
○炭化作業…ふたを開けたまま原料を分割投入し、茶の木の延焼防止措置を実施
※令和4年12月21日に市長及び市議会の現場視察を受け入れ
(3)Jクレジットへのプロジェクト登録に向けた動き
【申請概要】
プログラム型プロジェクトを申請
※運営・管理者または構成者(農地所有者や耕作者など)が実施する削減活動
【方法論】
バイオ炭を農地土壌へ施用し、難分解性の炭素を土壌貯留する活動を対象とする。
(炭素を土壌に貯留することにより、本来ならば排出されるはずだった二酸化炭素の排出量を削減する)
【状 況】
Jクレジット制度のプロジェクト登録を行う為の申請書類を作成・申請。
妥当性審査、およびモニタリングを実施する会社の不足から、審査に遅れが出ている状況。
(4)お茶からの作物転換の検討
お茶からの作物転換を検討するため、早生桐、ピーカンナッツ、レモンの3つの候補を試験圃場に植栽。今後も状況観察を実施します。
【レモン】
現在、国内のレモン需要は5万5千トンで、そのうち国内産レモンは約1トン。
生鮮・加工とも輸入に頼っている状況。
レモンの栽培には日射量が必要であるため、年間日照時間の長い牧之原市は栽培に適しており、新たな産地に育つ可能性は高い。
【その他】
これ以外でも、牧之原市の気候に合い、有望な市場が見込まれる作物の導入を検討する。転換作物は、農地の状況に合わせて導入を推進する。
令和5年度の状況
7月6日 まちづくり推進本部会議にて市役所内の事業方針として決定。
8月9日 総合計画審議会において外部有識者からの意見をいただいた。
8月23日
○オーガニックまきのはら推進本部委員会を設立
○牧之原市レモン部会を設立(※事業の趣旨に賛同する農家による組織)