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学校法人榛原学園からの改善報告書を受理しました
市内の幼保連携型認定こども園川崎幼稚園における送迎バス内での園児死亡事故を受け、市では令和4年10月14日、施設の設置者である学校法人榛原学園に対し、子ども・子育て支援法第39条に基づく改善勧告を実施しました。
改善を求めた事項について、報告期限である10月28日および11月11日に改善報告書が提出され、追加資料の提出と求めるとともに、11月10日に実地確認を行いました。
内容を確認した結果、再発防止に向けての体制整備等改善が見込まれることから、これを受理したので、概要をご報告いたします。
今後は、改善報告書どおりに運営が図られているかを含め、随時指導してまいります。
改善報告の報告事項
勧告事項 | 改善報告 |
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(1)安全管理に関する役割を明確にした組織体制の構築 |
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(2)安全な送迎バス運行体制の確保 | 「送迎安全管理マニュアル」を作成した。 |
(3)登降園に係るルールの作成と職員への周知徹底 |
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(4)危険等発生時対処要領等の定期的な見直しと職員研修の実施 | 定期的に実施する職員研修、適時に実施する業務単位のグループ研修及び外部講師による研修等を踏まえ定期的に再検討する。 |
(5)保護者との連絡体制の再構築 | 「登園、降園、外出時の人数確認のルール」を定め、保護者、職員参加の情報交換会を定期的に開催する。 |
提出された報告書
確認結果
法人から提出された改善報告書及び「安全管理体制の役割分担」等の追加資料を確認した結果、概ね改善が見込まれると考えられることから改善報告書を受理した。ただし、以下の点については継続的に確認・指導を行っていく。
- 各種マニュアルについて、国通知、ガイドラインなどとの整合をとること。また日常の運営を通じて再点検し、研修・職員会議などでの周知を徹底し、年度内を目途に再度提出をすること。
- 送迎バスの運行を再開する際には、改めて「送迎安全管理マニュアル」および「登降園のルール」など、関連マニュアルを見直し、職員に周知した研修や職員会議の記録と共に提出をすること。
市長コメント
今後も、法人から提出された改善報告の確実な実施について、継続的に確認・指導を行ってまいります。
法人においては、今回の事故の責任を果たすとともに、改善報告を確実に履行することで、命を預かる、育む、本来の保育理念に立ち返って、適切な園運営を行っていただきたいと考えております。
令和4年11月29日
牧之原市長 杉本基久雄