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更新日:2022年3月29日更新
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「はじめての日本語教室」の活動を紹介します

牧之原市では、日本語がわからない外国籍住民を対象とした「はじめての日本語教室」を始めました。
この教室は、外国籍住民と公募の市民サポーター(ボランティアさん)が、日本語で交流しながら日常生活に必要な言葉や知識を身につけてもらおうと取り組むものです。

今年度は、令和3年11月7日から令和4年2月6日(日曜日)までの日曜日に実施します。学習者26人(ブラジル国籍)と登録をしていただいたサポーター51人で、活動が始まりましたので、各回の様子を紹介します。

牧之原市「はじめての日本語教室」の目的やカリキュラムは、はじめての日本語教室でご覧いただけます。

第1回(11月7日)

初回は、学習者の日本語レベルのチェックとオリエンテーションを実施。
オリエンテーションでは、学習するテーマや学習方法について指導者から説明がありました。学習ファイルに名前を書く時間には、サポーターと一緒に名前の読み方や書き方を練習し、ファイルに書いていきました。最初は緊張していた学習者も、次第に笑顔が見られるようになり、和気あいあいとした雰囲気の中で交流を楽しんでいました。

学習者からのコメント

  • 教室をとても気に入りました。
  • 日本人がコミットしてくれること、気にかけてくれていることが非常にうれしいです。

サポーターからのコメント

  • 言葉がわからなくても、楽しい
  • 少しでもわかることがあると嬉しい

教室の全体の様子  生徒とサポーター

第2回(11月14日)

テーマは、「自己紹介と家族」
自分の名前や国、住んでいるところ、家族について、対話をしました。写真を用いて家族を紹介したり、地図で住んでいるところを示すなど、工夫しながら交流を行いました。
教室の最後には、5人の学習者がみんなの前で自己紹介をしました。一言一言を丁寧に伝え、サポーターや他の学習者はうなずきながら聞きていました。話し終わると温かい拍手が送られ、発表者はとても嬉しそうな表情をしていました。

一生懸命に覚えようとする学習者の姿、学習者の言いたいことをくみ取ろうと耳を傾けるサポーターの姿、お互いを知ろうとする姿勢があり、とても温かい雰囲気の活動でした。
発表の様子 学習の様子

第3回(11月21日)

テーマは、「食べ物」
自分の好きな食べ物と好きではない食べ物について、対話をしました。写真やイラストのほか、中には野菜やパンなど実物を持参し、見せながら対話しているグループもありました。
梅干しが好きじゃないという学習者は、「すっぱい」という言葉が難しかったようで、口をすぼめた表情で伝えていました。それを見たサポーターが、「うめぼし、すっぱいね!!」というと、自分の言いたいことが伝わって、とても嬉しそうな表情をしていました。

学習者もサポーターも、伝えたい日本語が難しいときは、表情やジェスチャーなどを使って一生懸命伝えようとし、それを分かろうと一生懸命聞いている姿がたくさんありました。伝わった時の「あー!わかった!」と笑顔になる場面はとても印象的でした。
学習者がブラジルの食べ物を紹介する場面もあり、サポーターは興味津々で聞いていました。日本のことだけでなく、学習者の母国のことも話題にあがり、お互いことを知ろうという雰囲気が伝わってきました。
最後に生活に役立つ情報として、牧之原市のホームページをポルトガル語で見る方法と年金のことについてお知らせしました。

「パル・インパル」というブラジルのゲーム
アイスブレイク:「パル・インパル」というブラジルのゲーム

活動の様子活動の様子

第4回(11月28日)

体験学習として牧之原消防署に行きました。
もしもの時に自分や家族、友達を助けるために大事なことを知ってもらうため、牧之原消防署のご協力をいただいて、消火器の使い方と119番通報の仕方を学びました。

消火器の使い方では、説明を聞いた後に水消火器を使って消火体験をしました。消火器を使ったことのある学習者はほとんどいなく、実際に使ってみることで初期消火の方法を知ることができました。
119番通報では、なにを伝えるか大事なポイントに絞って教えてもらいました。自分の身近に起こり得る場面を想定し、こんなことがおきた時にどのように通報するかをサポーターと一緒に考え、その内容で模擬通報を行いました。
初めに「外国人であること、ゆっくり話してほしい」と伝えることで、オペレーターから何を聞かれているかが分かり、返答することができました。
実技を行う前は、自信がない様子であった学習者も、自分の言葉で通報ができるととても嬉しそうな表情をして、自信がついたように見えました。

日本語教室での学習として日本語の通報を練習しましたが、実際の場面に遭遇したときには、パニックになって日本語が出てこないことも想定されます。命を守ためには、いち早く通報することが重要ですので、学習の最後に、多言語対応のサービスがあることや、「助けてください!」と大きな声で助けを求めることも大切であることを伝えました。
参加した学習者からは、「日本に長く住んでいるけど、どうするか知らなかった。緊急時の電話のかけ方を学べて本当によかった」などの声が寄せられました。

消火器体験
消火体験
119模擬通報

第5回(12月5日)

「地域防災の日」に合わせて災害時の避難をテーマとしました。
母国では地震が少なく、地震が起きた時にどのように行動してよいかを知らない学習者が多いため、「地震が起きた時にまず逃げる場所」として、一時避難のことを中心に学習しました。

自分の住んでいる地区の名前や避難場所をメモし、サポーターと一緒に地図を見ながら自分の家や日ごろよく立ち寄る場所から避難場所までのルートを確認したほか、避難時に持ち出す非常グッズについて学びました。
サポーターに手伝ってもらいながら、避難ルートの道が狭くないか、ブロック塀があるか、非常用持ち出し品が家にあるか、自分には何が必要かなどを考えていました。
災害時の避難は、大切なことであると認識しているため、わからないことを積極的に質問し、サポーターに手伝ってもらいながら、自分に必要な情報・言葉を学んでいました。
家に帰ったら避難場所を確認に行くと話していた学習者もいました。
また、サイレンを不安に感じる外国人が多いため、サイレンの音を流して有事の際と訓練、火事の違いを説明しました。「くんれん」のことばを何度も聞き、確認していた姿が印象的でした。
最後に、災害時に多言語で情報が取得できる「静岡県総合防災アプリ」を紹介し、全員が登録をしてくれました。

活動の様子活動の様子

第6回(12月12日)

今回は、外国籍住民へのアンケート調査で、困ったことが多かった「病気」をテーマにしました。
過去になったことのある病気やケガを話題として、自分の経験を伝える言葉を学びました。

症状を伝える場面では、表現が多岐にわたることから、日本語で伝えるのが難しいという声がありましたが、サポーターのジェスチャーやイラストの表現をみながら、どんな様子だったのかを伝えてくれました。
健康な人は、健康な理由を伝え、「よく寝る」とジェスチャーを交えて話してくれました。

料理中に指を切ったという学習者の話から、料理の話題に話が広がり、どんな料理が好きかなどを楽しそうに話していました。テーマは少し重たいですが、そこからお互いを知るというコミュニケーションに繋がっていた場面が印象的でした。また、以前は病気をしていたが今は元気になってよかったという、サポーターの感想から学習者のことを気遣っている様子が伝わり、とても温かい気持ちになりました。

「○○がいたい」などの症状の言い方や、どの病院に行ったらよいかわからず総合病院に行ってしまうという話を聞き、診療科の説明、休日当番医を調べる方法も伝えしました。
活動の様子
活動の様子

第7回(12月19日)

クリスマス、お正月が近いことから、今回は『年中行事の思い出』をテーマとしました。冬の行事だけでなく、ゴールデンウイークや夏休みにどんな風に過ごしたかを伝え合いました。

アイスブレイクでは、『はじめてのポルトガル語教室(第2回)』と題し、サポーターが学習者からポルトガル語を教えてもらいました。クリスマスに欲しいプレゼントをテーマに、学習者がポルトガル語で何と言うかを、イラストなどを用いて丁寧に教えてくれました。いつもと逆の体験をし、サポーターからは学習者の気持ちがわかった、これからもっと工夫して対話したいという声が上がっていました。

後半は、お正月の体験として、年賀状を書いたり、書初めや福笑い、こま遊びで楽しみました。年賀状は、「あけましておめでとう」や寅のイラストを入れるなどし、カラフルでかわいらしい年賀状ができました。書初めなどの体験は、サポーターのお手本をみながら、漢字にも挑戦しました。学習者もサポーターも一緒になって体験し、笑顔いっぱいの教室になりました。体験を通して、この時期に見聞きする物や言葉に興味をもってもらい、年末年始がより楽しく過ごせてもらえたら嬉しく思います。

日本語教室は、年末年始のお休みに入りますが、1月1日には、みんなで作成した年賀状が届きます。新年の教室で、受け取った年賀状をきっかけに対話が弾むことがとても楽しみです。
1月9日の教室は、ブラジルの新年の晴れ着にちなんで、参加者全員が白い物を身に着けて参加をします。

ポルトガル語を教える学習者

年賀状づくり

書初め体験

第8回(1月9日)

今回は『宝物・お気に入りの物』をテーマに開催しました。
それぞれの宝物等を紹介し、なぜ大切か理由も伝え合いました。
宝物は「家族だよ」と紹介し、写真を見せてくれたり、日本に来て初めてのお給料で買ったゲーム機を紹介してくれた学習者もいました。また、お母さんから貰ったギターが宝物という学習者は、ギターを持参し、弾いてくれました。
なぜ大切かの話から、家族のことや思い出などを伝え合うことで、よりお互いを知ることができました。

新年一回目の教室なので、ブラジルの新年の晴れ着にちなみ白い服や物を身に着けて参加しました。ブラジルでは、白は「調和」と「平和」の色とされ白い服を着て新年を祝います。

久しぶりの教室ということで、学習者がサポーターに「お久しぶり」と声をかけている場面も見られました。回を重ねるごとに、学習者とサポーターの距離が縮まり、より親しみが生まれているのを実感しました。

学習の様子

学習の様子

第9回(1月23日)

今回は『行きたいところ、したいこと』をテーマに開催しました。
休みの日に行きたいところやしたいことを伝え合い、他の人の行きたいところやしたいことに対して、自分の経験や考えを伝えることにもチャレンジしました。


家族のコイン集めが趣味だという学習者は、大阪の造幣局に行きたいと話してくれました。
それを聞いた学習者は、造幣局ってどこにあるの?見に行けるの?と興味津々。
また、新潟の温泉に行きたいというサポーターは、日本地図を見せながら、「今はここにいる、温泉はここだよ」と分かりやすく説明していました。
「イイね~!」「素敵だね!」の感想や、「これもいいよ」とおすすめの話題が出るなど、とても会話が盛り上がっていました。行きたいところやしたいことを話すことで、お互いのことをまた一つ知る機会となり、より親しみが沸いたように感じました。

アイスブレイクでは、みんなで紙飛行機を折りました。折り紙は初体験という学習者もいて、サポーターの折り方をマネしながら折っていました。モルディブに行きたいという学習者は、紙飛行機を手にしながら「飛行機に乗っていきます」と話していました。
日本の文化も体験しながらの活動をとても楽しんでいました。

教室の最後には、コロナウィルス感染症の急拡大を受け、オミクロン株における感染予防対策について伝えしました。

活動の様子

活動の様子

活動の様子

第10回(1月30日)

今回は、初めてのオンラインでの教室開催でした。
県内にまん延防止等重点措置が適用されたこと、市内の感染状況が拡大していることから、対面での教室をお休みせざるを得ない状況となりましたが、学習者からの「日本語を勉強したい」という声を受け、オンラインでの教室開催にチャレンジしました。

今回は、オンライン(Zoom)になれることを目標に活動をしました。トークタイムには、お互いの国に持っているイメージについて話しました。カメラが映らなかったり、音がきこえなかったりと操作方法に戸惑う部分もありましたが、最後は全員が顔を見せて感想を伝え合うことができました。
学習者からは「教室がなくなると思っていたけど、このようにやれてとても嬉しい」「家から参加できてとても良かった」などの感想がありました。
また、サポーターからも、「画面越しでも会えて良かった」や「いつもと違うコミュニケーションの取り方だったけど、慣れてくればできるようになる」などという意見がありました。
大きめのリアクションや表情を意識するなど、オンラインでのコミュニケーションの工夫をそれぞれが感じているようでした。

不安の中でのチャレンジでしたが、教室を続けることができ、とても良かったと感じています。今回見えた改善点を次回に活かし、充実させていきます。

第11回(2月6日)

今回は、オンラインで2回目の教室開催でした。
家から参加できるオンラインならではのことをやろう!と話し合い、テーマは「家にある紹介したいモノ、ヒト」としました。
外には持ち出さない宝物や、家族、ペットの猫を紹介してくれた人もいました。学習者には日本のアニメが人気で、ぬいぐるみやフィギアをたくさん見せてくれました。同じ趣味を持つサポーターとの会話も盛り上がり、楽しそうに話している表情がとても印象的でした。
また、ギターやバイオリン、笛など、音楽に関する話題も多く、みんなで演奏会ができたらいいね!と盛り上がる場面も見られました。
学習者もサポーターも互いの好きなものを知り、また共通点があることがわかり、とても楽しそうでした。

隣に座って対話をする今までの教室とは関わり方が異なりますが、画面を通して全員の表情を見ることができたり、紹介したいものをアップで見せることができたりと、“近さ”と一体感を感じる活動ができました。
参加者からは、「とても楽しかった!」「もっとこうゆう会を増やしてほしい!」という声がありました。

最後にみんなで写真を撮りました。みなさん、とってもいい表情を見せてくれました!
集合写真

第12回(2月13日)

コロナウイルス感染症の状況から、最終回もオンラインで開催しました。
学習者さんがこれからも日本語を学びたい、日本人と話すのが楽しいと感じられる回にしたいという想いで、「教室で学んだこと、もっと話したいことを紹介する」をテーマとしました。
“行ってみたいところ”の話題でディズニーランドの話で盛り上がるグループや、食べ物や音楽のことを紹介してくれた学習者もいました。
食べ物の話では、サポーターが自宅の冷蔵庫からワカメを持ってきて見せるなど、オンラインならではのコミュニケーションの取り方で、対話を楽しんでいました。みんな、自分の話したいことを話せて、とても楽しそうでした。
一言感想では、学習者から、「この教室に参加できてすごく楽しかった」、また、「サポーターが根気よく丁寧に教えてくれた」など感謝を伝えるメッセージもありました。これまでは日本語を使うこと、日本人と話すことをためらっていたが、教室をきっかけに自分から積極的に話すようになったという、とても嬉しい変化も教えてくれました。
日本語で書いた手紙を一生懸命読んでくれた学習者もいて、学習者みんなの気持ちがとても嬉しかったです。
サポーターからは
・日本人とのコミュニケーションを怖がらず挑戦する手助けになったのなら嬉しい。
・はじめてポルトガル語や、ブラジル文化に触れ、たくさんのことを教えてもらった。
・学習者さんの勉強熱心な姿に感動した。
・素敵なブラジルの方、市民がいることを知れた。
などの感想がありました。日本人も学習者さんからたくさんのことを、学ばせてもらいました。

学習者からもサポーターからもたくさんの「ありがとう」が寄せられ、とても温かい最終回となりました。
同じ地域に住む者同士、近所でばったり会うこともあるでしょう。
そして、これからも交流がつづくようにとの想いを込めて最後は、「また会いましょう!」と笑顔で締めくくりました。

日本語、日本のことをお伝えするだけでなく、学習者さん自身のこと、ブラジルのことをたくさん教えてもらいました。
とても素敵な学習者さん、サポーターのみなさんと教室ができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
学習者さんが教室に参加し、前よりも少し暮らしやすくなった、生活が楽しくなったと感じてもらえていたら、嬉しいです。そして、これからも日本語を学ぶこと、日本人とコミュニケーションを楽しんでもらいたいと思います!
本当にありがとうございました。Muito obrigada!

学習者へのメッセージ

交流会(3月27日)

まん延防止等重点措置が明けた3月27日に、交流会を開催しました。
同じ地域に暮らす者同士、どこかで会ったときには、“声を掛けよう!”という気持ちになってほしいという想いを込めて、いろんな人とたくさんお話ができるよう企画しました。
教室では学習者、サポーターという形でしたが、交流会はその区別をなくして楽しみました。相手の母語で自己紹介をするゲームにチャレンジし、学習者は日本語のおさらいとして、サポーターは学習者さんにポルトガル語を教えてもらい、みんなで自己紹介しあいました。
また、ギターが得意な学習者さんが日本の曲を演奏してくれ、そのお礼としてサポーターから笛でお囃子を披露し、秋にはお祭りがあるよとお伝えしました。
サポーターからの提案で、みんなで桜も合唱しました。このような日本の歌に触れることがないようで、みんな写真や動画を撮りながら楽しそうに聴いてくれました。
最後に、学習者さんへ4か月間、一生懸命に日本語を勉強した証として、修了証を渡しました。皆さん、とても喜んでくださり、中には額に入れて飾ったよと報告してくれた人もいました。
全12回の教室は語学を学ぶには十分ではない回数ですが、学習者さんが毎回楽しみに通い、とても熱心に勉強してくれました。教室に参加して生活が少し変わったという人もおり、きっかけとなったことをとても嬉しく思います。

教室での活動は終わりになりますが、地域であったときには、お互い声を掛け合って、コミュニケーションが続いていくといいなと思います。その輪が広がることで、困ったときに助け合ったり、日本人、外国人という区別なく生活していけるような地域になっていけたらとても嬉しいです。

集合写真