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給食を通して、子どもたちに市の偉人・歴史を知ってもらいたいという想いから、令和2年11月18日、江戸幕府の老中を務め、遠州相良藩主として牧之原市周辺を治めた「田沼意次侯」にちなんだ「意次コロッケ」が市内の小中学校12校などで提供されました。
11月18日は、田沼意次侯が相良藩主に就任した日、すなわち、“わがまちのお殿様”になった日です。
日本最大の百姓一揆といわれる、美濃国郡上藩(現:岐阜県郡上市)で起きた「郡上一揆」の裁定が評価された意次侯は、10代将軍の徳川家治により大名に取り立てられ、宝暦8(1758)年のこの日、遠江国相良(現:牧之原市)に1万石の領地を与えられました。
「意次コロッケ」は、春巻きの皮に田沼意次侯PRキャラクター「意次くん」のイラストをプリントし、各調理場で揚げた物で、中身には牧之原市産の茶葉を入れました。
意次侯の居城「相良城」のあった場所に建つ相良小学校の6年3組では、意次侯を地域学習のテーマとしており、郷土の偉人「田沼意次侯」をもっと多くの人に知ってもらうため、「意次弁当」やパンフレット、グッズの制作など、PRや情報発信の方法を企画しています。
児童からは、「ほんのりお茶の風味がしておいしかった」、「意次を他の学校の子どもたちにも知ってもらえてよかった」など、感想が聞かれました。
こうした機会に、次代を担う子どもたちが市の偉人や歴史に興味・関心を持ち、功績を顕彰するとともに、後世に語り継いでくれればうれしく思います。