ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 市長の部屋 > 定例記者懇談会 > 2024年度 > 定例記者懇談会【2024年4月25日】

本文

更新日:2024年4月30日更新
印刷ページ表示

定例記者懇談会【2024年4月25日】

市では毎月、報道機関の皆さまに事務事業、取り組みなどを報告するとともに、意見交換を行っています。今月の開催状況をお知らせします。

日  時

令和6年4月25日(木曜日) 午後1時30分~午後2時45分

会  場

市役所榛原庁舎5階庁議室

市長説明要旨

 一番茶の時期について

  • 3月の気温低下の影響により昨年よりも茶葉の生育が遅れ、本格的な摘採は本日から開始されている。品質は良く順調に生育しており、今年は新茶シーズンに八十八夜の美味しいお茶をお届けできると思う。
  • 茶価の相場は、概ね5,000円台から2,000円台と価格の幅が大きい一方で、茶商が求めるお茶を製造する生産者の中には茶葉購入の予約が殺到し10,000円から8,000円の高値で販売されたとのこと。
  • 茶工場等への激励訪問では、生産者から、茶価の低迷に加えて燃料や肥料・農薬の価格高騰の影響が大きく、工場設備の更新等に費用がかけられないといった厳しい現状が聞かれた一方で、「今年から有機緑茶による茶の生産を開始」「生産者同士で勉強会を開始」といったポジティブな話も伺った。
  • 引き続き、茶業振興協議会を通じ、地域の基幹作物であるお茶の消費拡大や販売促進に資する支援を行っていく。

「静岡牧之原茶」新茶サービスについて​​​

  • 新茶シーズンに市役所に来庁された方に、「静岡牧之原茶」の新茶を味わっていただくとともに、イメージ向上と消費拡大を目指して新茶サービスを行う。
  • 日時は、5月1日~2日、7日~10日の各日午前10時から午後3時まで、会場は榛原・相良の両庁舎。
  • 市の新規採用職員が、おもてなしの研修も兼ねて呈茶を行う。

第46回さがら草競馬大会について

  • イベントの内容については、砂浜では、県内外から約40頭の馬が疾走する競馬レースや、宝探し、人間草競馬レースなどを行う。駐車場部分では、マルシェやフリーマーケット、当市と交流のある山梨県の甲斐市、中央市、甲州市の特産品の販売やPRとして46店舗が出店する。
  • 会場において、まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブと牧之原市国際交流協会が、「能登半島地震」及び「台湾東部沖地震」の災害義援金活動も行う。

GasOneアリーナ牧之原(多目的体育館)のオープニングイベントについて​

  • 20日に落成記念式典を無事開催した。
  • オープニングイベントについては、元バレーボール選手の益子直美さんによる講演をはじめ、ベルテックス静岡によるバスケットスクールや警察音楽隊による演奏披露、パラスポーツやダンスの体験会などのほか、キッチンカーも出店し、一日楽しめるイベントとなっている。

パラサーフィン国際大会の開催について

  • 日本最大規模となるパラサーフィンの国際大会「JAPAN OPEN(ジャパンオープン)」が静波サーフスタジアムで開催される。昨年4月の「第2回静波パラサーフィンフェスタ」に続き、第3回大会として今回も海外選手を招待しての開催となる。
  • 大会開催に合わせ、障がい者の方で初めて体験する方や、地元の小学生がパラサーファーから指導を受ける「パラサーフィン体験イベント」も行う。
  • 本日、主催者の「静波パラサーフィン実行委員会」代表理事の松下貢汰さんと、日本代表選手の伊藤建史郎さんがお見えになっており、お2人の紹介等も併せて、担当課から説明をする。
  • 【担当課説明】代表理事の松下さんは医学療法士として働きながら健常者と障がい者の架け橋となることに尽力し、パラサーフィンを盛り上げ、市を聖地にしようという目標を掲げ日々活動している。伊藤さんは2013年に業務中の事故により右足のひざから下を切断し義足を装着している。元々好きで始めたサーフィンにもう一度挑戦したいと熱意で義足サーファーとして復帰。2023年にはハワイで開始した大会で優勝するなど、日本代表として世界で活躍している。
  • 【松下さん】来月開催する大会では、障がいの有無問わず皆が笑顔で協議を楽しむ姿や日本を代表するパラサーファーの見事な演技を見ることが出来るので注目いただきたい。
  • 【伊藤さん】日本アダプティブ障がいパラサーフィンの代表として活動している。海外を拠点に世界の大会を回っている。国内では牧之原市の支援もあり、海外勢も呼んで大会を開催した。けがをする前にサーフィンをしていたが、けがをしても大好きなサーフィンを諦めず行いたいということをモットーに、もっと皆に知ってもらいたいという思いで今の活動している。来月は海外の素晴らしい選手もたくさん来るので、お時間があれば足を運んでもらいたい。

「伊藤園お~いお茶杯 第65期王位戦」第6局の開催地に牧之原市が決定について

  • 将棋の8大タイトル戦の一つ「伊藤園お~いお茶杯 第65期王位戦」について、日本将棋連盟から、牧之原市が七番勝負のうち、第6局の開催地に決定と公表され、一昨年、昨年に続き、3年連続で開催地に選ばれた。
  • 対局日は、9月10日(火)、11日(水)の2日間で、会場はこれまでと同じく平田寺で行われる。
  • 王位戦は、竜王戦、名人戦に次ぐ由緒あるタイトル戦であり、今回も王位戦の誘致をシティーセールスにつなげられるよう、連携している「将棋によるまちづくり実行委員会」を開催するとともに、地産地消「勝負メシ」プロジェクトや「子ども将棋大会」などの関連イベントを実施し、将棋と地域を盛り上げていく。
  • 「藤井王位」と挑戦者との白熱した勝負によって、来年の大河ドラマ「べらぼう」にも登場する田沼意次侯ゆかりの地・牧之原市での対局が実現することを大いに期待する。
  • また、本日第35期女流王位戦 五番勝負の第1局が徳島県で開催され、市出身で静岡まきのはら大使である加藤桃子女流四段が福間香奈女流王位に挑んでいる。加藤女流四段には女流王位を手にして、来年は市政施行20周年という記念の年であることから、私個人の思いとしては、記念イベントとして藤井王位と加藤女流王位による市内での対局の実現を期待する。

リニア中央新幹線の先進工事現場視察及び実験線への試乗について

  • 流域8市2町で構成する「大井川の清流を守る研究協議会」にて、昨年9月30日に先進地視察や実験線への試乗が企画されが、私は公務のため出席できなかった。その後JR東海から出席できなかった首長に対して別日程での実施の案内をいただき、19日に当市単独での視察を実施した。県や流域市町と連携して取り組んでいる中、工事現場やリニア中央新幹線の実情を把握しておく必要があるため参加した。
  • 視察では、担当者から超伝導技術により最大時速500kmで走る仕組みや全線の工事状況をお伺いしたほか、笛吹から上野原まで約42kmの区間で実験線に乗車した。東京・大阪間約1時間というスピードと乗り心地の良さは「日本の技術の粋を集めた取り組みであること」を改めて実感した。
  • 視察後の意見交換会では、私から「沿線住民及び流域住民の不安を払拭するための丁寧な説明」及び「工事着工の許可権者である静岡県との緊密な連絡・調整」をお願いした。
  • なお、大井川土地改良区、牧之原畑地総合整備土地改良区においても山梨実験センターの視察が計画されており、副市長、政策監が参加する予定である。

その他報道提供

  • 牧之原市戦没者戦災死者追悼式について
  • 相良海岸清掃活動について

2024年4月25日 記者懇談会資料 [PDFファイル/3.75MB]をご覧ください。

質疑応答【要旨】

消滅可能性都市の報道について

【記者】
​消滅可能性都市について、市長の受け止め方はいかがか。
​【市長】

  • 数年前から危機間を抱いて、第3次総合計画をスタートしている。その中で富士山型ネットワークの高台開発では、商業施設の誘致、若い女性の雇用の場、移住定住の場所の確保などに取り組む。
  • H20には1年間の出生数が約400人いたが、その後200人ほどになり、H30と元年で60人くらい減った。一過性でなく、減り続けている。若い女性の流出が大きい。ここで生み育てたい、選ばれるようにしていきたい。
  • 沿岸部にはサーフスタジアムもあるし、スポーツツーリズムもできる。
  • 学校再編についても、8つの小学校と2つの中学校を建て替える時期に来ている。小中一貫校の9年間の義務教育学校は、他市町にはない。榛原地域に2030年、相良地域に2033年に完成させて、コミュニティスクールなども充実する。専門の先生が小学校高学年も教えられる。他にはない教育を行っていく。
  • 「日本一女性に優しいまち」にも取り組んでいる。少子化の大きな要因として結婚年齢が上がっている。子どもが欲しくても、妊娠確率が下がっている。3年前から不妊治療の助成をしていて、高度医療の適用外も補助の対象にしている。(最大30万円、回数制限なし)
  • 静岡県の若者が流出している。​県の高校生のUターン率は34%で、実人数では26%まで落ち込む。静岡県は全国ワースト7位、ワースト3位の時もあった。
  • 製造品出荷額は高いが、女性の働き場の選択肢が少ない。
  • 鉄道駅がない影響が大きいと思う。特急静岡相良線のバス(静岡行き)は午前6時台に8本あり、時間的な便数は東海道線よりも多い。利便性が高いことを発信しきれていないので陸上交通が不便でないことを発信したい。
  • 後ろを向いていても仕方ないので、様々な原因を追究して対応する。市民意識調査によって対策を随時行っていきたい。
  • 定住意向についても、全体的な社会減が東日本大震災以後増加し、13,000人が亡くなる想定であったが、若い人はそれが原因でないことが数字に出ている。
  • ​総合計画を見直しながら、求められるニーズにこたえることが大事である。

【記者】
先ほど「数年前から危機感があった」という言葉が出た。昨日の報道は、ショックがあったのか。
【市長】

  • 令和元年の出生数が、徐々に減ってきていて、危機的状況と思っていた。200人を更に減ったことはショックを受けている。
  • 1年で成果が出ていないところもあるが、少しでも改善してくれればと思う。まだやり足りないかとは思う。
  • もう一つ思うところは国全体の問題である。国の出生数が70万人台になった。日本自体に持続可能性があるか、異次元の子育て政策は国民にフィットしていない。小手先の事ではダメで、フランスのようにに大きくやるべき。
  • 基礎自治体での競い合いは良くない。基礎自治体の特徴を生かして対策を講じるべきで、補助金の出し合いは行きついてしまう。
  • 国は国民が納得するようなことをしっかりやってもらいたい。
  • 当市の状況として、25歳から35歳の未婚率が男性55%、女性は35%。未婚率は母数の差、Uターン率による。
  • 第3次総合計画でやっているが、そう簡単に歯止めがかかるものではない。前期計画の2年目であり、これで今年度どうなるかをしっかり見ていかないといけない。市民意識調査などの結果に対して、しっかり力を入れていく。
  • 出生数の減少は、生む年齢層の流出が課題のため、その世代に選ばれたい。高台の商業施設、教育施設、不妊治療の助成等で女性を中心に選ばれるまちにしていきたい。

【記者】
新たにやりたいことはあるのか。
【市長】

  • 相良、榛原の中心市街地の公共交通を繋ぐことで利便性の高いものにする。自主運行バスを走らせてでも、交通ネットワークに取り組む必要があると思う。
  • 保育の質の向上に向けて、国が今年の春から、一人の保育士が年長児を見る割合を子ども30人:保育士1人を25人:1人にしたが、市独自でも考えていく。1人の保育士の負担を減らし、目が行き届く体制を構築していきたい。事業団で6人、市で1人雇用したが、来年度も採用していきたい。もう一つは保育士への奨励金も開始した。保育に欠けるようなことにならないように、確保に取り組んでいきたい。

【記者】
川崎幼稚園は学校法人だが、社会的に報道されたことで、牧之原市という事で不安に思う人はいるのではということか。
【市長】

  • 良い影響はないと思う。
  • 市は安全で、1時間8本のバスがあると発信していく必要がある。鉄道が通っていないことで不安に思う人がいるなら、実際ならバスの本数をPRしないと鉄道自体が原因になっていることはある。
  • 高台に商業施設を誘致し、そこに市民が行けるようにしていく。
  • 沿岸部にもサーフィンやスポーツで賑わいの拠点をつくる。サーフィンは市の特長のため、交流人口を増やして、できれば定住してもらいたい。

【記者】
消滅可能性都市が発表されることはどうか。
【市長】

  • クローズアップされる事でのマイナスの影響もあると思うので、この発表の仕方はどうかと思う。警鐘をならすつもりだと思うが、敬遠されることになる。少しの数字の差で決まるため、数字をオープンにするかどうかはある。
  • 以前、県が市町の偏差値の公表を考えたが、資料としての活用ならいいと答えた。
  • 末端を何とかする行政単位より、日本全体のことを考えた方が良いと思う。
  • 子どもを産むことに触れない風潮や世話好きな人がやりにくい環境にもなった事が実情。もう一度原点に返るべき。

静岡県知事選挙について

【記者】
市長として、鈴木さんと大村さんどちらを支持しているのか。
【市長】

  • リニアの関係もあるが、知事が突然辞任して、静岡県自身の信頼や県民が混乱にある。
  • 牧之原市は、中部5市2町で中部、遠州広域会議で西部とどちらも付き合いがあって、なかなかどっちに付くというのが言い切れない。
  • ​私はどちらが知事になっても選挙の後はノーサイドであり、県下全体を円満に丸く収めて安定した県政を築いてほしい。
  • 当市は課題がたくさんある。道路や河川など県管理のもので、お願いすることがたくさんある。新しい知事にそういった意味で取り組んでもらいたい。
  • また、県内大学の受け皿が少なく県内の若者の人口減少が顕著。リニアの水問題や環境問題など早く課題解決して、静岡・浜松・三島に10分に1回、新幹線が止まる環境を作るのが大事。今ではリモートで仕事や授業ができるが、新幹線で通学通勤ができる環境ができれば定住人口が増える。新幹線の通学定期の助成や医師の確保も課題なのでしっかり取り組んでもらいたい。

令和4年9月に認定こども園「川崎幼稚園」で発生した事故の初公判について

【記者】
ドライブレコーダーのことも出てきたが、市長はどういう所見をお持ちか。
【市長】

  • ドライブレコーダーの件は初めて出たが、改めて、罪の重さ・重大さや元理事長の不注意が大きな原因だったと如実になったと思った。その意識が欠如していた中で運転手や園長をやっていたことはあってはならないことだった。
  • ご遺族夫妻はやり切れない思い。だからこそ、法人や理事長にはもっと被害者に対して誠意ある対応をしてほしい。
  • ​「廃園します」ということはノートに書いてあったのだから、元理事長、現理事長もちゃんと果たしてほしい。もしくは履行しない場合も説明責任を果たしてほしい。それがご遺族が納得していないところではないか。もしくは、あれだけ大きな事故があったため、県民・市民に対しても法人としての説明責任を果たしてほしい。

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)